これ読むより寝た方が健康に良い

刹那主義至上主義だったもの

起きました。

起きてツイッター開いたらVtuberがアニメ同時視聴会を開く旨のツイートが目に入ってきた。そのときふと、「近い将来、オタクはオタク友達を作ることすら必要ではなくなってしまうのかな」と思った。

というのも、オタクがオタク友達を求めるのは社会の大衆情勢から一歩離れた文化に身を置いているが故に発生する承認欲求とか疎外感を誤魔化すためで、それらがVtuberによって満たされるようになったなら、オタクはオタク同士で繋がる必要性はなくなるのではないだろうか。

とはいえ、もちろんそんな後ろ向きな理由だけでぼくたちオタクがオタクと友達関係を築いているだなんて思ってはいない。後ろ向きな理由だけで人間はこれまで人間と交流してきたとしたら、人類はとっくに人生に疲れ果てて絶滅していることだろう。が、オタクがオタクと……ううん人間と友達関係を築く理由をすべてVtuberが満たすような未来が訪れたなら、ぼくたちオタクは起きて出社して働いて帰宅して画面越しの女の子にお金を投げて眠くなったら寝る生活スタイルが基本になるかもしれない。若い世代においてテレビ文化が衰退していったように。

まぁ、ツイッターで「#〇〇好きと繋がりたい」のタグがTLに流れている間はまだ心配することではないだろう。

 

昨日はゲームばかりしてしょうもない一日を過ごしてしまったから、今日はアニメを見るぞ

 

恥多生送

季節は常に移ろい続け、今日は早くも梅雨入りの季節となったけれど、ぼくはといえば、自分の変わらなさに絶望する今日を過ごした。

 

人は、変わらない。

 

いまや本のひとつのジャンルとして承認され本屋でコーナーを設けられるほどになった自己啓発本では、それはもう聞き飽きるくらい「人は変われる」と言われているけれど、変わらない。

 

ぼくは、変わらない。

 

なぜって、それはぼくが人じゃないから……なんて答えられたら少しはロマンチックで面白いのだけれど、現実はまったくこれっぽちもエンターテイメントじゃないリアリスティックで、いや、リアリスティックなんてユニークな響きを持っていたらどれだけ救われたことか、ぼくが変わらない理由は本当にしょうもないもので、それはぼくが臆病だからだ。

 

事の顛末を語ろう。

 

それは唐突に始まって、そして今日に起きたことだ(より正確には日付を跨いでいるから昨日に位置するかもしれないけれど)。

バイト終わりにスマホを開くと、一件のメールが来ていた。

「久しぶりに、飲みに行きませんか?」

職場の先輩からだった。先日(といってももう何ヶ月も前のことだが)異動になってしまった先輩から。

先輩が異動してから、月に1度くらいのペースで飲みに行く付き合いをしていた。何回か行ったあたりで世間がコロナの影響で自粛モードに突入して、それから飲みに行けなくなっていた。

ぼくは偶然明日が休みだったのもあってふたつ返事で了承した。それからすぐ駅前まで自転車を走らせて、先輩とふたりで大衆居酒屋へ入った。

店内はかなり空いていた。今日が平日というのもあるけれど、やっぱり世間にはまだまだ自粛する意識が保たれているようだった。もっとも、最近のバイト先の忙しさからそれは夜に限った話だろうとは思うけれど。

お互いに生ビールとつまみを少々頼んで、乾杯。ぼくは家でビールを飲むことはまったくないので、久しぶりの味だった。ビールの味。ビールの味は、実はよく分からない。けれど、その一杯は、いつもより少し美味しいと思った。

二杯目からは、ぼくの頼んだ梅酒が先輩を仲介して焼酎に変換されて卓にやってきた。割り方だけは変換されないので、ロック割り。いつものことだった。いつものことなのだけれど、ぼかは一向に焼酎に慣れないので、一瞬で酔いが酔いが回った。

 

お互いの近況を語り合っていたら(といってもぼくは話を聞く方が好きなので先輩がだいたい喋っているのだけれど)あっという間に一時間半ほどが過ぎていて、一軒目を出た。お互い気分が良かったので、二件目を探す(といっても一軒目だけで解散したことなどこれまで一度もないのだが)。こじんまりとした焼き鳥屋を見つけて、そこに入った。

こころもせせりときもと梅ささみと梅酒(焼酎)を頼んで、再び乾杯。泥酔したくないのにどうして梅ささみ(ささみに練り梅が乗っている串)なんていう酔いが回りそうなものを頼んだのだろうと思いながら串を食べていた。当然の帰結なのだけれど、酔いは加速した。泥酔した。やべーーー泥酔したーーーと心の中で何回も唱えて、そう唱え続けることで正気を保とうとした。だんまりになったらおしまいになると思っていた。

無駄にグラスをからんころんと回して氷を溶かして少しでも酒を薄めようと試みながら先輩の話を聞いていたとき、ついに事件は起きた。

「お兄さんめっちゃ酔ってるやん、大丈夫?」

隣の卓に座っていた若い女性二人のうちの、茶髪のお姉さんがそう言った。その言葉がぼくに向けられていると気付いたのは、先輩が「いやそうなんすよ、彼、酒弱いのにいつも調子乗って焼酎飲むんですよ」と返事したときだった。

「いや、ぼくは梅酒を頼んだですって。それなのに先輩が勝手に」

ぼくは言い返した。ひどく酔っていたので、多分このときちょっと声が大きかったと思う。

「それは大変やねえ」

もうひとりの黒髪のお姉さんがそう答えて、ぼくのとなりの席に寄ってきた。そして、ぼくが動揺するより先に、ぼくの背中をさすっていた。背中にぬくもりを感じた瞬間、ビクッとした。やべ、童貞がバレたかも、と思った。どうしてそういうことにはすぐ思考が回るのだろう。

「お兄さんらってどういう関係?」

「仕事の先輩後輩っす」

「あんまり後輩いじめちゃダメだよ?」

「いやぼくはお酒はほどほどにって止めてるんですよwでも彼が言うこと聞かなくてw」

先輩ともうひとりの女性が、そんなやりとりをしていた。ぼくは酔いのせいか緊張のせいか、黙り込んでとなりに座り背中をさすってくれるお姉さんの綺麗に切り揃えられた黒髪を眺めていた。

なにか話さなければ……まずい、と思った。先輩は所謂パリピで、この場にいる陰キャはぼくだけだった。この場の空気を盛り下げる要因にだけはなってはならないと、23年間培ってきた陰キャセンサーが察知していた。

「本当に、ぼくは梅酒を頼んだんですよ……」

必死になって捻り出した言葉が、これだった。

「うんうん、それは分かったから、お水飲もっか」

お姉さんにお水の入ったコップを差し出されて、お水を飲んだ。ここまで来てまだ自分の体裁のことを考えていた自分に、ひどく情けないと思った。

「ちょっとは落ち着いた?なんやったら一回吐いてきた方が楽かも」

「いや、そこまでは、大丈夫です。ありがとうございます」

それからぼくはしばらく、ずっと背中をさすってもらっていた。背中をさすられることがこんなにも落ち着くものなのだなと、人間の身体は人間に助けられるようにできているものなのだなととても感心した。人間が伴侶を求めるように設定されているのは、このためにあるのかもしれないと思った。

 

しばらくして、店が閉店する時間になった。ぼくの酔いは少しましになっていた。一方で先輩の方が少し出来上がっていた。茶髪の女性のかなり盛り上がっていて、それで結構な量を飲んでいた。

「だいぶ酔いも醒めて、もう大丈夫みたいやな。それじゃここからはお互いお楽しみってことで、ほな!」

先輩はそう言って、茶髪の女性を腕に組んで闇夜に消えていった。

そして先輩の姿が見えなくなってようやく、ぼくは自分がいま置かれている状況を理解した。

これは、もしかして、そういうやつ、なのですか……?

この世に生を受けて23年。これまで彼女のひとりもできずに、のうのうと生きてきた。けどそれは当然のことだった。だってぼくは努力を怠ってきた。その権利を手に入れるための準備を、なにひとつしてこなかったのである。だから、ぼくのこの23年間は、当たり前の結果だった。

それなのに、こんなにも唐突に、突然に、そのときがいま、目の前に現れた。現れてしまった。現れてしまっていた。

そのことに気付いたとき、心臓の音が聞こえた。耳を澄ましたわけでも、胸に手を当てたわけでもないのに、その鼓動が、はっきりと、聞こえた。

ぼくが次に言うべきことは、なんだ。

23年の記憶を辿る。エピソード記憶じゃなくて、意味記憶の箱を次々に開けていって、紡ぎ出すべき言葉を探す。

「それじゃそろそろ、私たちも、いく?」

お姉さん先に言った。ううん、より正確には、先に言わせてしまった。ぼくはまたしても露見した自分の甲斐性のなさに自己嫌悪した。けれども、ぼくの甲斐性のなさは、こんなものじゃなかった。

「ごめんなさい、帰らせてください」

ぼくはそう言って、お姉さんの手に一万円札を握らせた。

「それでタクシーで気をつけて帰ってください」

そう言葉を残して、一目散にその場から去った。

 

必死に自転車を漕いだ。まるで鬼から逃げるかのように。ううん、実際、ぼくは鬼から逃げていた。

けれども、仕方ないじゃないか。そんな言葉が頭の中で反芻する。そう、これは仕方ないことなのだ。だってぼくはこれまで怠惰な生涯を送ってきて、その祝福を受ける権利など、これっぽちも持ってやしないのだ。だから、いま逃げることは、たぶん、ぼくが人間であり続けるためには、正しいことなのだ。逃げなかったら、きっと、ぼくは、人間でなくなって、本当のクズになってしまう。棚から落ちてきたぼた餅を、見て見ぬふりをするというのは、たいへん馬鹿だと思うけれど、それでも、ぼくはこの愚かさだけが、唯一ぼくが人間であることの証のように思うのだ。だからぼくは、鬼から逃げる。人間を失格して、鬼になってしまわないように。

家に帰ってきて、自室のベッドに飛び込む。暑さなど気にせずに布団にくるまって、この意識がはやく闇夜に溶けることを祈る。

 

 

そして目が覚めて、すべてが夢だったことに気付いた。

久しぶりにブログってやつ更新した。

※久しぶりに書きたくなったので書いたんですけど、書きながら「ぼくはブログを書かない方が良い」ということに気付いてしまったので、ここから先は自己責任で読んでください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小説にカタルシスは必要かなんてことは、だれひとりだってこの世界のすべての小説を読破することができないことから大して重要じゃないことが証明されている。カタルシスのない面白い小説など存在しない、とはだれも断言することができないのである。であるならば、こうしていまぼくによって綴られているこのブログだって、たとえそこになんの知識や教訓といった読者に有益となる情報がこれっぽちもなくたってその存在を否定されることは決してないと言えよう。

……とまぁ中学生が深夜に頭をこねくり回して考えたようか理論を展開してみたものの、その実際といえば、「このブログが面白くなくてもそれはこのブログが面白いものを作ろうとして作られたわけじゃないからその文句はお門違いなんだよね」という言い訳を前置きしたかっただけである。いや、言い訳がしたいだけだったらまだいい。たぶん真実はそこに「かっこつけたかった」が上積みされる。なんて醜い成人なのだろうか。

さてさて、読者のみなさんは知らないだろうですけれど、実はこの中学生の考えた††で囲まれてそうな創作単語よりもダサい前置きの文章が400字くらいありまして、ええもうなんならこんなこと言ってる間に500字になっちゃってるんですけど、いや本当ここまで読んでくれてありがとうございます。まだ何も始まってないですけどね(そもそも何か始まるのか?)

何か始まるのか?と口に出してみたところで、何かを始めないと記事にならないことに気付いてしまったので、ここでみなさんにぼくからひとつ教訓を説きたいと思います。

実はぼくはむかしここでブログを書いていた時期がありまして、いやいまはすべて非公開に設定してあるのでそれは読めないのですが(より正確に言えば、たったいま非公開にしてきたんですけども)、まぁここまで言えばぼくが次に何を言うか大方予想がつくと思うのですが、

 

言葉は形に残さないほうがいい。

 

いや本当に。痛いですよ。厨二的表現がイタタタタで全身が痒くなるとか、そういう意味じゃないですよ。ていうかそれならまだ可愛いですって。違うんですよ、なんていうか、恐怖で全身が凍りつくと言いますか、そう、まるで自分の吐瀉物の臭いを嗅いだときの感覚に陥ったわけですよ。

ですから、これを読んでいるあなたは、ブログは書かない方が良いですよ。え?じゃあどうしてお前はまたブログを書いているのかって?いや本当におっしゃる通りでございます。この記事が未来で再びそのトリガーとなることは容易に想像できます。でもぼくはいまこうしてブログを書いている。どうしてって、たぶんブログを書くのが楽しいからですね。読んでくださっているみなさんが楽しいと感じているかは、ちょっと分かりませんけれど。でもほら、このブログって、言ってしまえばただの独り言なので、面白くなくてもいいかなと…………面白くないものって、読みたくないですね。面白いものしか読みたくないです。わたし気付きました。小説にカタルシスは必要ないですし、ブログに知識や教訓も必要ありません。必要なのは、面白さです。

……この記事なにも面白くないし書くのやめるか。