刹那主義至上主義

こいついつも推敲してないな

君は月夜に光り輝く を読みまして。

読み終えてすぐに気持ちをぶつけたかったのだけど、ぼろぼろ泣いていたし文章をまとめられそうになかったのでいろいろ自問自答しながらシャワーして心を落ち着けて、今こうやって綴っています。

本屋さんで、表紙が綺麗で目に留まって、裏のあらすじを読んで病気ものかぁとなぜか少し敬遠しかけたのだけれど、それでも面白そうだしやっぱり気になって、開いてイラストを見たらとても切ない表情で女の子がこっちを見ていたから思わず購入した。この時このイラストが僕の好きな三パシの人でもある loundrawさんだとは気づいてなかった。(ていうか名前調べて今知った件について)

物語を読むのは一気に読んだ。1ページ目からあとがきまで、トイレやお茶もせずに集中して読んだ。読んだというより読まされた、読まざるを得なかった。僕は物語の最後にあるものが何なのか知りたくて、ページを捲るその手を止めることができなかった。二人の恋の行く末は勿論だが、僕は死の先にあるもの、人生の意味、生きる理由を探していた。

まみずさんみたいな彼女がいれば生きる意味が見つかって毎日が楽しいだろうなとか、香山みたいな関係を友達と築きたいなとか、リコちゃんさんみたいな先輩がいる職場で働いてみたい人生だったとか、僕の離婚したお父さんも真さんみたいに僕を想って遠くで仕事を頑張っているのかなとか、そんなラノベみたいな感想を並べてもいいのだけれど、僕はなにより人生の意味について語りたい。この物語が、まみずさんの死が残したものってそれ以上もそれ以下もなく「愛」で、この世界に愛以外に意味なんてないのではないかなって感じた。人間は誰かを愛するために生まれてきて死んでいくのだろうなって。種の繁栄の為に愛が生まれたなんて事を科学者に絶対言わせたくないと思った。生きるための愛じゃなくて、愛のために人生はあるはずだ。

この作品を読んでいて、そんな真剣な事を考えていたのだけれど、それだけじゃなくて、一人で遊園地レポだとか、へいタクシー海まで!だとか、学校サボって~だとか、いろいろ憧れる素敵な非日常なシチュエーションで楽しかった。恋愛については、キスシーンが最後の最後で焦らされて無事死んでしまった。天体観測の時に夢中で覗く横顔にキスだとか、もっと前にいっぱいする時あったやろってめちゃめちゃツッコんだ、こういった焦らしのテクニックが一気読みする体力を支えてくれたのだと思う(笑)ちなみに、僕が泣いたのは後日談でジェットコースターに乗るところで、自分の彼女が本当に死んだ気分になりました。生まれて20年一度も彼女なんてできた事ないのだけれど。

僕がまみずさんの立場だったら、恋人に生きてって言えるのだろうかって考えた。自分のせいで辛い将来を背負わせた上で生きてと理不尽に言えるだろうか。まして卓也は生きる苦しみを抱えすぎていて、僕が恋人だったら一緒に死のうって言ってしまうかもしれないのが本音だ。生きてほしいけれど、僕のために苦しむ卓也を見たくないし、卓也が将来他の誰かと愛し合うかもしれないし、自分が愛する卓也の永遠になりたいと思ってしまう気がする。愛する人の記憶に一生残るのも幸せだけど、愛する人を最後を奪うのも素敵だと思う。だからまみずさんが強いなと思ったし、それに応える卓也もかっこいいよ。生きるって愛だよな。

あとがきに、辛くて死にたい人の生きる希望の輝きになれたらうれしいみたいな思いが書いてあって、僕に宛てて書いているのかなって本気で思った。寿命を金に換えるだけの多忙ながら退屈な日々に耐えられなくて逃げてニートになった僕、死にたいと言いながらも死ねずそのうえ生きたい理由もわからず生きている僕、仕事を辞める理由を作るように小説を書きたいって志した僕、そんな虚無が沢山積もり積もった僕に宛てたあとがきだと思った。

働いていた頃に、人生やり直しツアーだとか言って死ぬ前にやりたい事やりつくして自殺しようってふざけて(その時はふざけてなんかないんだろうな、切羽詰まってたんだろうなって思うけど)計画したことがあった。本作品でまみずさんが死ぬ前にやりたい事をノートに並べていた。計画していた頃にそうすれば死ぬ決心がつくと思っていた。けどまみずさんはそうやった後に生きたい理由を見つけた。だから僕もやりたい事を必死にやりつくしてみようと思った、もちろん死ぬ決心じゃなくて生きる理由探しとして。せっかくニートなんだし、時間はたくさんある、貯金してきたからお金も多少はある。生きる理由を探したい。そして同時に、この作品みたいに誰かの人生を変えるきっかけを作れる作品を僕も書きたいと改めて思った。書きたい気持ちはあるけれど、今まで全然小説読んでこなかったから知識がなさすぎて焦るのだけど。そもそも知識をつけるための第一歩として買いに行ったときにこの本に出合ったわけだし。

こうやって想いをたくさん書き表したけれど、きっとこの胸の感動はすべて綺麗に表現できていないと思う。読みながらぼろぼろ涙を溢して、何度も本に向かってまみずさん死なないでって叫んだあの感情は、感動は、きっと今の僕は言葉で表しきる事ができないと思う。でも、とにかく、僕はこの物語を紐解く中で、自分が死にたいわけじゃなくて本当は生きたい事を、生きる理由がほしい事を再確認することができた。毎日どうして生きているのだろうって自分にぶつけまわって自己嫌悪で殺そうとする日々だけれど、まみずさんの分まで生きなきゃいけないでしょって少し思った。僕の中のまみずさんに生きる意味を教え続けないといけない。まだ死ぬのははやいなって、もう少し足掻いてからでいいんじゃないかって思いました。そんな物語を見せてくれた佐野徹夜さん、そんな物語と出会うきっかけをくれたloundrawさんに感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。いつか僕もなにか書きたいです。