刹那主義至上主義

こいついつも推敲してないな

電車で見かけたお姉さんについて語ることはダメらしいが、バイキンマンを毎週殴り続けるアンパンマンはええんか?(ハーモニーの美少女添え)

「むかしは、アンパンマンはアンパンチっていう技を使って、バイキンマンを追い返していたんだよ」

 と前にミァハが言ったことがある。御冷ミァハ。ミァハは拳を握り締めて腕をぐるんぐるんと振り回して、

「みんなに危害を加えようとするバイキンマンからみんなを守るために、アンパンマンバイキンマンを殴って遠くへ追い返していたんだよ」

 拳を勢いよく突き出して、そう言った。

「いまは、違うよね。アンパンマンはみんなやみんなの街を無茶苦茶にするバイキンマンに交渉を申し出て、話し合いで以て問題を解決させてみんなを守ってる。けれどね、それは『大災禍』以降の生府が放送協会を運営するようになってからのことで、わたしたちが生まれるよりずっと前は、アンパンマンバイキンマンを毎週殴って追い返していたんだよ」

「へえ、そうなんだ」

 わたしはそう返して、そのとき長年抱えていたひとつの違和感の原因に辿り着いた。わたしはアンパンマンを見ながらいつも、どうしてバイキンマンアンパンマンに交渉を申し出されると悪戯を止めて話し合いをするのだろう、と違和感を覚えていた。どうしてバイキンマンは話しかけられるだけで手を止めてしまうのだろうか、と。けれど、どうやらそれは生府が本来あった戦闘シーンを交渉シーンに差し替えていたことによるらしい。

「そうだよ。むかしのアンパンマンバイキンマンに暴力をふるってみんなを守っていたんだ。むかしのバイキンマンは、やめろって言われてもぜんぜんこれっぽちもやめようとしなかったから、アンパンチで毎週吹き飛ばされていたんだよ」

 わたしはそれを聞いて思わず笑った。だって、アンパンマンになにを言われても気にも留めずに街を破壊し続けるバイキンマンが、クラスメイトに話しかけられても「ただの人間には興味がないの」と言って突き飛ばすミァハそっくりに思えたから。

「どうしてアンパンマンはアンパンチをしなくなったの。やっぱり、倫理セッションでアンパンチが追い出されたの……」

 わたしが訊くと、ミァハはうん、と頷いて、

「アンパンチ、つまりは暴力で以てバイキンマンを追い返すのは生府の掲げる生命主義に反するんだって……

 

 

 

 ここまで書いて、ハーモニーの生府の掲げる生命主義はそもそも「バイキンマンが悪事をはたらく描写」そのものの存在を許していないだろうなって気が付いてしまったのでここで終わりです。設定が破綻しているものを書いてしまってごめんなさい。

 

 「なんか電車で見たお姉さんがえっちいくて可愛いくて最高やった」みたいなことがたっぷり語られた魅力的なツイートが、世間様に「あなたのような目を持つ人が電車に乗っているかもしれないと思うと怖くて仕方ない」みたいなことを言われまくって、最終的に作者がアカウント削除にまで追い込まれていたのを見て、だったらアンパンチだって暴力を助長していると言っても決して過言ではないし、規制され削除されるべきだよなあって。だって、「アンパンマンのように正義のためになら拳を振りかざしても良いと思っている人がいると思う怖くて仕方ない」もの。だったら、アンパンマンの思想はこの世界に存在してはいけない、とアンパンマンを規制するべき。アンパンマンは正義のためになら核兵器だって持ちだしてくるかもしれないのだから。だって、正義のためになら暴力が正当化されるということは、戦争を終わらせるために核兵器を使うことと同じことでしょう。

 あなたのような屁理屈な思考を持っている人が存在すると思うと恐怖で仕方ないって言われそう。

 

 

怒りに任せて筆を走らせて推敲もしていないただの発作なのでどうかおおめに許してくれ……